ソースの選び方
ソースといえば、ウスター、中濃、とんかつなどが思い浮かびますが、JAS法上も、ウスター、中濃、濃厚、の3種類が定義されています。違いは、粘度です。
ところで昔は、ソースにカラメル色素が当たり前のように使用されていましたが、最近は見かけることが少なくなりました。
と思ったら大手のブルドックとキッコーマン(業務用除く)は、カラメル色素の使用をやめていたようです。
あぶないカラメル色素
「カラメル」というと、砂糖を熱して作ったことのある人もいると思います。何となく、安全なイメージを抱くかもしれません。
ところが、カラメル色素は、カラメルⅠ〜カラメルⅣの4種類があり、Ⅱを除く3種類が食品添加物として使われています。
このうち、カラメルⅢとカラメルⅣには発がん性が疑われています。
ところが、表示上は「カラメル色素」としか記載されないため、どのカラメル色素が使われているかは分かりません。
アメリカのカリフォルニア州では、一定量以上のカラメル色素(Ⅲ、Ⅳに含まれる発がん物質4-MEIの含有量が基準)を使用する商品には、「がん警告の表示」をすることが法律で義務付けられています。
カラメルⅠならだいじょうぶ
カラメルⅠは、いわゆる昔ながらの糖類を加熱して作る、みなさんが想像するカラメルです。
大手メーカーの場合、お客様相談質に電話をすれば、どのカラメル色素を使っているか教えてくれる場合があります。
ブルドックはそもそもカラメル色素は使用していませんが、関西ではブルドックよりもメジャーな「おたふく」や、九州で支持を受ける「カゴメ」はどうなのか。心配です。
そこで早速、お客様相談室に電話をしてみました。
すると、両社ともに、ソースに使用しているカラメル色素は「カラメルⅠ」とのこと。これで安心して日本全国、どこでもソースをかけられますね。
有機素材をつかったソースを
大手各社も、有機素材を使ったソースを発売しています。一般的なスーパーでも、容易に入手することができます。
また、大手では造れないような、こだわりを持ったソースを作っているメーカーもあります。
いずれも食品添加物を使わず、やさしい味わいのものが多いので、ぜひ自分好みのソースを探してみてください。