めんつゆの選び方
「めんつゆ」といいつつ、めんのつゆだけでなく、だし入り醤油としてさまざまな料理に使える便利な調味料。
「つゆの素」といったほうが馴染みがあるかもしれません。冷蔵庫に一本入っていると、なにかと出番が多いのが「めんつゆ(つゆの素)」ですね。
そんな「めんつゆ(つゆの素)」の原材料の主役は「しょうゆ」。
原材料の1番目に表示されているはずですが、「しょうゆ(本醸造)」と記されたものを選ぶとよいでしょう。
また、原材料はなるべくシンプルな(分かりやすい)ものが使われているものを。
酵母エキス、◯◯エキス、などエキス類が多種類入っているもの、たんぱく加水分解やカラメル色素の入っているものはおすすめできません。
もちろん、人工甘味料を使用しているものも避けましょう。
たんぱく加水分解物
「たんぱく加水分解物」は「調味料(アミノ酸等)」と同じく「うま味」を追加する目的で使用されます。
大豆や小麦、肉や魚に含まれるタンパク質を、塩酸や酵素で分解したものですが、塩酸で分解する課程で発がん物質が生成される可能性が指摘されています。酵素分解の場合は問題はありません。
また、原料の大豆や小麦は遺伝子組み換え作物が使用されることがありますが、表示義務はありません。
食品表示上は「たんぱく加水分解物」としか記されないため、消費者が原料や製法を判断することはできません。
さらに、添加物でなく食品に分類されているため、「化学調味料無添加」と表示することができてしまいます。
わざわざ「たんぱく加水分解物」が入っているものを選ぶ理由はありませんね。
カラメル色素
「カラメル」というと、砂糖を熱して作ったことのある人もいると思います。何となく、安全なイメージを抱くかもしれません。
ところが、カラメル色素は、カラメルⅠ〜カラメルⅣの4種類があり、Ⅱを除く3種類が食品添加物として使われています。
このうち、カラメルⅢとカラメルⅣには発がん性が疑われています。
ところが、表示上は「カラメル色素」としか記載されないため、どのカラメル色素が使われているかは分かりません。
アメリカのカリフォルニア州では、一定量以上のカラメル色素(Ⅲ、Ⅳに含まれる発がん物質4-MEIの含有量が基準)を使用する商品には、「がん警告の表示」をすることが法律で義務付けられています。
わざわざ「カラメル色素」が入っているものを選ぶ理由はありませんね。
調味料(アミノ酸等)
化学調味料の王様といえば、「調味料(アミノ酸等)」の主成分である「L-グルタミン酸ナトリウム」でしょう。
いわゆる「味の素」の主成分で、手軽に「うま味」を追加することができるので、実に多くの食品に添加されています。
この「調味料(アミノ酸等)」の味に慣れてしまうと、これが入っていないと物足りないと感じるようになり、どんどんと濃い味を求めるようになる傾向があります。
大量に摂取しない限り安全性には問題がないとは思うものの、味覚が麻痺していってしまう可能性を考えると、特に子どもの食べるものについては、できるだけ避けるようにしたいところです。