チーズの選び方
チーズにはナチュラルチーズとプロセスチーズがあります。
ナチュラルチーズは生乳を発酵させて作られるもの、プロセスチーズはそのナチュラルチーズを一度溶かして乳化剤で固めて作ります。
加熱をすることで乳酸菌が殺菌されるため、長期保存が可能になります。
食品表示を見れば「種類別:ナチュラルチーズ」「種類別:プロセスチーズ」とどちらかが記載されているので、容易に判断することができます。
日本では、四角いブロックチーズや丸い(三角の)6Pチーズ、スライスチーズなど、プロセスチーズのほうが馴染み深いと思います。
本場ヨーロッパはナチュラルチーズが基本
一方、チーズの本場ヨーロッパではナチュラルチーズが基本です。
プロセスチーズという種類別もありません。
チーズ専門店に足を運ぶと、その種類の多さとバリエーションの豊かさに驚かされます。
ナチュラルチーズは乳酸菌が生きているため、熟成がすすみます。
「食べごろ」がある生きたチーズです。
スーパーでも、輸入物のチーズを取り揃えてチーズコーナーを充実させているところもあるでしょう。
ナタマイシンとナイシン
そんな輸入のチーズで注意したい添加物が「ナタマイシン」と「ナイシン」です。
ナタマイシンは2005年、ナイシンは2009年に食品添加物として認可された、比較的新しい添加物です。
どちらも抗生物質で、主にチーズ表面のカビ防止に利用されます。
抗生物質は耐性菌の問題もあり、食品衛生法でも「原則認めない」とされていましたが、輸入障壁にならならいように認可された経緯があります。
人体への影響についても不明な点が多く、少なくとも子どもには与えないように注意してください。
原材料はシンプルイズベスト
加工食品の原材料はシンプルイズベストが原則です。
ナチュラルチーズの場合、原材料が「生乳・食塩」のみのものを選びましょう。容易に入手できます。
ピザ用のシュレッドタイプのナチュラルチーズの場合、これにセルロースが加えられていますが、大きな問題はありません。
最近ではセルロース無添加のものも見かけるので、見つけたらこちらを選びましょう。
プロセスチーズの場合、乳化剤が問題にされることがあります。
一括表示で何が使われているか分からないという理由ですが、主にリン酸塩が使われていると思われます。
大量に使われるものではないので、原材料が「ナチュラルチーズ、乳化剤」というシンプルなものであれば、それほど目くじらを立てなくてもよいと思います。
チーズ好きの人は、言われなくてもナチュラルチーズを選ぶと思いますが。