バター・マーガリンの選び方
マーガリンでなくバターを選ぶ
マーガリンなら低トランス脂肪酸のものを
最近では「トランス脂肪酸」は日本でも多くの人に認知されるようになりましたが、欧米では随分前から問題点が指摘されてきました。
トランス脂肪酸はマーガリンやショートニングに多く含まれるもので、LDLコレステロールの増加、HDLコレステロールの低下、心臓病や脳卒中のリスクを高めるなどの報告があり、いずれにしても摂取を避けたい物質です。
農水省が平成19年に市販加工食品のトランス脂肪酸含有量を調査したところ、100g中に含まれるトランス脂肪酸量はマーガリンで最大13g、ショートニングで最大31gも含まれていました。
アメリカでは2006年より加工食品の栄養成分表示でトランス脂肪酸量の表示が義務付けられています。
2018年には全廃される可能性
米食品医薬品局(FDA)は2015年6月、トランス脂肪酸が安全とは認められないとの判断を示し、3年以内に全廃することとの通達を出しました。
これに先がけ、米マクドナルドなどの大手ファーストフードチェーンがトランス脂肪酸の使用を中止もしくは低減に務めています。
日本では規制の動きは見られませんが、アメリカでの動きを受け、食品メーカーが自主的にトランス脂肪酸の低減をすすめる方向になると思います。
マーガリンではなくバターを使う
マーガリンではなくバターを使うことで、少なくともトランス脂肪酸摂取によるリスクを減らすことができます。
バターはパンに塗りにくいという声もありますが、常温に戻して使うなど工夫をすればよいでしょう。
どうしてもマーガリンを使いたい場合、トランス脂肪酸の含有量が低いものを選びましょう。