カット野菜の選び方
あらかじめカットされて袋詰めされている野菜。
そのまま袋から出して使える便利さや、複数の種類の野菜をちょっとづつ買える手軽さから、スーパーでも人気の商品となっています。
変色しないのは消毒しているから
それにしても、カットされた野菜が長時間変色しないのはなぜでしょうか。
袋詰め商品の場合、窒素ガスを充填することで変色を防いでいるものもあります。しかし、カップなどで売られているものは、店頭に並べられている間に変色してしまいそうです。
これらが変色しないのは、カットした野菜を何らかの方法を使って消毒・殺菌しているからです。
袋を開けたときにかすかに漂白剤っぽいにおいが気になったら、次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒されている可能性が高いでしょう。
ほかの方法としては、オゾンや電解水を使った殺菌消毒方法もあります。
最近の主流は弱酸性電解水を使った殺菌方法で、無味無臭のために野菜に与える影響を小さく抑えられます。
殺菌消毒方法は判断できない
オゾンや電解水を使った殺菌消毒は、次亜塩素酸ナトリウムを使った殺菌消毒にくらべ、においや食感などの面で優位性があると言われています。
しかし、パッケージや表示から殺菌消毒方法を判断することはできません。
次亜塩素酸ナトリウムは、消毒後に洗い流すことで食品には残らないという前提で表示が免除されている「加工助剤」です。
食品添加物であれば、表示を確認することで判別が可能ですが、加工助剤はそもそも表示がされませんので、判別できません。
メーカーのホームページで洗浄方法を公開している場合もあるので、カット野菜をよく利用する人は調べてみるのもよいかと思います。
自分で野菜をカットしましょう
身も蓋もない解決方法かもしれませんが、自分で野菜をカットするのが一番です。
産地や栽培方法など素性の分かる野菜を、調理前にカットして使うのが、安心ですし何よりおいしいです。