牛乳の選び方
「牛乳」というのは生乳100%を加熱殺菌したもので水や添加物は一切含まれません。法律で定められています。
つまり種類別「牛乳」のものを選ぶ限り無添加ということになります。
「成分無調整」と表示されていることも多いでしょう。
「成分調整牛乳」は原料は生乳のみですが、脂肪分などが調整されています。「低脂肪牛乳」が代表的なものです。
加熱殺菌方法は3種類
牛乳の加熱殺菌方法は、大きく分けて3種類あります。
低温保持殺菌(LTLT)
62℃〜65℃で30分間殺菌します。
この低温殺菌のことをパスチャライズといいます。牛乳本来の風味を損ねにくいといわれています。
昔は主流だった方法ですが、殺菌に時間がかかるため現在は短時間で殺菌できる超高温瞬間殺菌が主流となっています。
高温短時間殺菌(HTST)
72℃以上で15秒ほど度殺菌します。
高温短時間とありますが、100℃以下のためパスチャライズ(低温殺菌)に分類されます。
超高温瞬間殺菌(UHT)
120℃〜150℃で1〜3秒ほど殺菌する方法です。
市販の牛乳の9割以上はこの殺菌方法が用いられます。
高温によりタンパク質が変性することで、トロみがつきコクが出ます。反面、風味が損なわれたり、気になるにおいの原因になるといった指摘もあります。
ノンホモ&パスチャライズ牛乳
牛乳に含まれる脂肪を人工的に均質化することをホモジナイズといいます。ノンホモとはホモジナイズを行わないことです。
そして100℃以下の低温殺菌のことをパスチャライズといいます。
パスチャライズ牛乳の割合は全体の3%ほど、そのうちノンホモは1/3以下。
ノンホモ&パスチャライズ牛乳は全体の1%に満たないという貴重な存在です。
すっきりしているのに濃厚なコクがあり、甘みと豊かな風味を兼ね備えています(個人の感想です)。
値段は倍くらいしますが、たまには昔ながらの本当の牛乳を試してみるのも一興ですね。
牛乳は健康に悪い?
昔は「牛乳は健康にいい」とされてきましたが、最近はむしろ「牛乳は健康に悪い」という言説も目につくようになりました。
離乳後はラクターゼ(乳糖分解酵素)の分泌が少なくなることから、牛乳は大人には不要だとする指摘もあります。
結論をいうと、「健康のためと『頑張って飲む』必要はまったくない」というのが当サイトの牛乳に対する立場です。
子どもにも、「嫌がるのに『健康のためだから』などと無理に飲ませる必要はない」と考えます。
ただ、好きで飲む分には、大人も子どもも妨げる理由はありません。嗜好品という位置づけです。
本当においしいと思って飲み、おなかもゴロゴロしないのであれば、飲んでもいいと思います。