ミネラルウォーター

ミネラルウォーターの選び方

ぜひ
用途によって軟水・硬水を使い分ける

人間の身体のかなりの部分は水でできています

胎児は体重の約90%子どもは約70%成人で約60%老人では約50%と、少なくとも身体の半分以上は水でできているのです。

人間も動物も、水がなくては生きていくことができません。

健康な身体を維持するうえで、どのような水を選ぶかということは、とても大切な要素ではないでしょうか。

増えるミネラルウォーターの消費量

健康意識の高まりからか、水道の水をガブ飲みするという人は少なくなってきました。

浄水器を設置して有害物質をできるかぎり除去した水を使っているという人も多いでしょう。

飲み水はもちろん、料理にもミネラルウォーターを使うという人も増えています。

1997年1人あたりのミネラルウォーターの年間消費量6.3リットルだったものが毎年増え続け、2016年には1人あたりの年間消費量27.8リットルと4倍以上になりました。

ミネラルウォーターの種類

日本ではミネラルウォーター類(容器入り飲用水)は以下のように分類されます。

ナチュラルウォーター(NW)

水質・水量において安定した水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・ 化学的処理を行わないもの。

ナチュラルミネラルウォーター(NMW)

ナチュラルウォーターのうち、地層中のミネラルが溶解した地下水、もしくは天然の二酸化炭素が溶解し発泡性を有する地下水を原水としたもの。

ミネラルウォーター(MW)

ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的等のためにミネラルの調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われているもの。

ボトルドウォーター(BW)

ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外のもの。

 

あまり意識をしていないかもしれませんが、一般的に入手しやすいものは「ナチュラルミネラルウォーター」が多いです。

ミネラルウォーターの軟水・硬水とは

ミネラルウォーターには「硬度」というものがあります。

水に含まれる「カルシウム」と「マグネシウム」の含有量の合計を表した指標のことです。

軟水・硬水の境界ははっきりとした規定があるわけではありませんが、硬度100mg〜120mg/Lで軟水と硬水を分けているようです。

また、以下のように細分化している例もあります。

軟水 硬度50未満
中軟水 硬度50~100
軽硬水 硬度100~150
中硬水 硬度150~250
硬水 硬度250~350
高硬水 硬度350以上

いずれにしても、日本の水は軟水が多く、海外特に欧州のものは硬水が多い傾向にあります。

ミネラルウォーターを使う人が増えた

ミネラルウォーターを飲用だけでなく、料理などに使う人が増えてきました。

消費量の増加はもちろんのこと、主に飲用として用いられる輸入銘柄の比率が下がっていることもこれを象徴しています。

1995年30%を超えていた輸入ミネラルウォーターのシェアですが、2016年にはついに10%を割り込みました。

消費量は確実に増えているので、国産の軟水がより多く消費されていることが分かります。

南アルプスの天然水

国産のミネラルウォーターといえば、南アルプスの天然水を思い浮かべる人も多いと思います。

しかし、あながが思い浮かべる以上に、南アルプスの天然水は日本全国に浸透しているかもしれません。

ここで、都道府県別のミネラルウォーターの生産量(2016年度)を見てみましょう。

南アルプスの天然水を擁する山梨県が、なんと単独で半分に迫るほどのシェアを獲得しています。

バナジウムでおなじみ富士山系の静岡県(と山梨県)、奥大山系の鳥取県3県で全国の7割を超える生産量になります。

軟水と硬水を使い分ける

ミネラルウォーターの「軟水」と「硬水」にはどのような特徴があるのでしょうか。

軟水は、お茶や紅茶、コーヒーなどをいれるのに適しています。

また、ご飯を炊いたり、出汁をとったり、料理では和食には軟水が向いています。

お酒の水割りやお湯割りなども軟水のほうが向いています。

となると、硬水の出番がないように思えますが、肉料理の場合は硬水を使うことでアクが抜けて旨みを引き出すことができます。

とはいえ、水を料理割り水として使う場合は、軟水のほうが圧倒的につぶしが利くといえるでしょう。

直接飲むなら硬水もいい

一方、「飲用水」として直接水そのものを飲む場合、硬水が重用される場面も多いと思います。

特に、硬度1,000を超えるような超硬水や、天然の発泡水などは、国産ではほぼお目にかかれません。ミネラル分も補給できて、一石二鳥です。

これらの硬水を飲みなれた人からすると、日本の軟水は飲用水としては少々物足りなく感じることでしょう。

逆に軟水を飲みなれていると、超硬水は味が飲みにくかったり、人によってはお腹が緩くなることもあります。これは水に含まれるマグネシウムによる作用です。

しかし硬水個性やキャラクターが強いものが多く、それ以外はダメというほどハマる人にはハマります。

軟水で、そこまでキャラクターが強い水というのは少ないと思います。

飲用には硬水、その他全般には軟水と使い分けるのがよいでしょう。

まずは自分の好みや身体に合うか、実際に飲んで確かめてみて、お気に入りのお水を見つけてみてください。

【参考サイト】(社)日本ミネラルウォーター協会

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